本の市場について


なんではてなに移行したかというと、はてなブックマークが面白かったから(今更だが)、はてなブックマーク社会学的な分析をしようと思って、どうせならということで、はてなに移行した。
アメーバのゆるい感じとアフィリエイトバカなところも嫌だったということもあるが。
で、その参考文献として「みんなの意見は案外正しい」を買おうと思ったんだが、どこ行ってもなかった。
確かこの本は集合知だなんだみたいな所で話題になって、つい数ヶ月前まで本屋でも平積みになっていたはずだ。
でも既に大きな書店にもなかった。
店員に「みんなの意見は案外正しいはありますか?」って聞くのはかなり恥ずかしかったので、聞けなかったので
ほんとに無かったのかどうかはわからないが、今日4件も大きめの本屋で探したのに見つからなかった。




ビジネス書は難しそうな感じのマーケティングや経営戦略の本しか買わなかったので、気づかなかったが、
こういうトレンドものビジネス書や、自己啓発ものはすぐに店頭から消えるようだ。
発売したての頃は書店で平積みされ、すぐになくなってしまう。
知も揮発性が高くなっているのだと思った。
WEBも知の高揮発化(こんな言葉あったっけな?)に大きく影響していそうだ。分析はしないが。
もちろんこの現象は今に始まったことではない。80年代のニューアカポストモダニズム関連の文献をトレンドとして消費していた。
おそらく今のWEB2.0ブームもすぐに消費されて忘れ去られてしまうのだろう。
しかも面白いことに揮発せずに残っている本・知識が優れているものだというわけでもない。
残っているものはレファレンスとして「使いやすい」ものが多い。
つまり最初は爆発的に売れないけど、ずーっと売れ続けるような本だけが残っている。




こうなってくるとアマゾンのロングテール戦略が気になってくるんだが、
疲れたのでもう止めます。