思惟

「東京から考える」を東京で考える

タイトルはテキトーです。 2週間前くらいに書こうと思っていたけど、なんだかんだ色々あって精神的に忙しくて書けなかった。ま、いいわけですけど。 もう結構内容忘れちゃったんだけど、思い出しつつ書きます。 東浩紀と北田暁大の「東京から考える」につい…

学者と知識人

このネタは、ちゃんと考えてみようと思って暖めてたんだけど、最近ちょっと忙しくて、ちゃんと考える時間がないので、これまで考えていたことを忘れないうちにメモっておく。 僕が社会学を学んでいた時、ウェーバーの唱えた価値判断排除の原則を、常に頭の片…

パラノ化するWEB

WEBは本質的にスキゾなものだと、僕は思っている。WEBはこれまで不可能だった全く新しいビジネスを作り上げた。WEBはこれまで築き上げた社会ネットワークを無視して、完全に匿名の社会関係を築き上げることを可能にした。WEBは自閉症気味で、これまでまとも…

書くこと、考えること

このブログには何だかわけわからないことばっか書いているけど、僕は普通のモテリーマンなんでビジネス書とかも読んだりするんです。モテリーマンになる前は、小難しいけど刺激的な社会学書とか思想書ばっか読んでたんで、ビジネス書ってあっさいなーって思…

否定的であること、批判的であること

あるある大辞典見て納豆たくさん買っている人と、あるある大辞典の「お詫び」をブックマークして、やっぱニセ科学だったか!とか言ってる人たちは結局同じような類の人だなあって思う。どっちも自分の信じたい方を信じているだけだよ。納豆買いまくっている…

はてなサヨクと希望の時代

どうせこんなブログ誰も読んでないんで、はてなブロガーの悪口書いちゃいます。 なんていうか、はてなサヨクは気持ち悪い。教育基本法改悪反対とか、共謀罪反対とか、ABE ENDとか気持ち悪い。なに本気になってるの?って感じだ。なんか違うんだよな。根本的…

「ヒューマン2.0」、「フーコーの人間」、「アーレントの人間」

過去2回に渡って引っ張って参りましたが、今回はほんとにヒューマン2.0について書きます。ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)作者: 渡辺千賀出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/12/08メディア: 新書購入: 9人 クリック: 143回…

監視と偶有性と偶有性の限界

はてな界隈で人気の東浩紀の監視論・自由論についてです。 彼は大澤真幸との共著「自由を考える」で、近代の「規律訓練型」の監視から、現代は「環境訓練型」の監視になっていると述べている。 ここも参照: http://www.glocom.ac.jp/j/publications/journal…

すべてのすべ

理論と実践は全くの別問題だ。 わかっています。 理論だけが膨らみ、総て完全なるシミュレーションがなされる。 シミュレーションを重ねれば重ねるだけ、実践からは遠ざかる。 すべては可能性。すべては相対的。すべては幻想。 急に頭痛が起こる。 存在は痛…

我欲する話す英語を

最近、真剣に英語を話したいと思う。 いや、ほんとに。 ちなみに僕は英語圏の大学院を出てるけど、英語がうまくしゃべらない。 英語の勉強しているとき、TOEFLの勉強しかしなかったツケが出た。 向こうにいたときは、基本的に黙ってた。 あと笑顔で。 でも最…

中心のない存在

最近すごい勢いで本を読んでいる。元々常に読書はしているんだけど、ここ3週間ほどは何かに取り憑かれたように本を読んでいる。 前に興味が散漫で困るみたいなことを書いたけど、それはそれで変わって無くて、あっち行ったりこっち行ったりしている。でも、…

象徴としてのタバコ

嫌な世の中になりました。路上でタバコを吸っただけで罰金です。健康増進法なんていう面白い名前の法律までできちゃいました。 マナーまで法律で強制しようとするなんて馬鹿げてますね。 うちの近所のタバコの自動販売機には、買うときになんかの認証をしな…

日の丸・君が代問題、または2つの感情的対立

東京都の国旗・国家処分が違憲だという問題は面白い。はてなブックマークを見るようになったのはつい最近なので、知らなかったけど、はてなの人ってリベラルが多いっていうのに驚いた。id:good2ndさんのgood2ndの日記 - 自由を大事にしない人の多さに驚くと…

江戸、東京、想像力

散歩をするのが好きだ。ただなんとなくぶらぶら歩くのが好きなのだ。たいてい2、3時間くらい歩き続ける。夜中の2時、3時くらいでも平気に歩き続ける。今日は雨降っていたのに、2時間くらい歩き続けた。散歩自体はもうだいぶ前からしていることなんだけど、新…

わたしを離さないで

カズオ イシグロ わたしを離さないで昨日も書いたけど、またカズオイシグロの「わたしを離さないで」のこと。昨日のエントリーを書いた時点では、1/3くらいしか読んでなくて、ふと思った自分のことを書いた。昨日の時点では、まだよくわからなかったけど、こ…

カズオイシグロと普通

カズオ イシグロ わたしを離さないで昨日の「ぎゃふん」は予想外にショックが小さい。むしろすっきりした気がする。このことはいずれ書こうと思う。ということで、ずっとFF3をやっているのだが、その合間を縫ってカズオイシグロの「わたしを離さないで」を…

祭りの後と祭りの前

分裂病に関する本を読んだり、ネットで情報を漁ることが好きだ。仕事しないで1日中分裂病情報を集めていることがある。主に現代思想的な観点から分裂病を見ていくのが好きだが、実際の症例や対処法などを見ていくのも好きでよく調べている。別に馬鹿にしたり…

村上春樹という空間

先週末、村上春樹の本をかなり読んだ。土日だけで4冊ほど読んだ。それはそれなりに楽しかったが、別に書評を書くつもりはない。僕にとっての村上春樹という「空間」について書こうと思う。なんで急に村上春樹を読みたくなったかというと、よくわからない。村…

公的領域と私的領域の境界

今、非常に悩んでいることがある。しかし、絶対にブログに書くことはできない。こんな誰も読んでいなくて、僕の正体がわかるわけがないほどの情報しか提供していなくてもだ。客観的に考えると、たぶん悩みはごく一般的すぎるくらい一般的で、些細すぎるくら…

論理と権威

サラリーマン社会には論理を認めない人がいる。というか、かなり多い。正確に言うと、論理では動かないという人が多い。そもそも「人は論理では動かない」という命題はほとんどのケースで真である。だけど、動かないどころか怒り出す人が多いのだ。こういう…